クリシュナはNORIKOとSHIHOの2人が2001年9月1日新宿ゴールデン街にオープンした
インド、中近東をモチーフとしたラウンジバーです。
壁は真っ赤に塗られ、店内にはモロッコでオーダーして作ったクッションやランプが飾られ、
外まで お香の匂いが漂うエキゾチックな空間です。

ドリンクは100種類以上、フードもおつまみ系からご飯系まであり朝の5時までやっています。
ちょっと一杯だけ。。。大勢でわいわいと。。。。 一人でまったり。。。。など。気軽に扉を開けてみてください!
▼クリシュナエピソード、随時更新中♪▼



2001 年 7 月のある暑い夏の夜、私はあることを聞かされた。以前一度だけ知人に連れられて飲みに行ったゴールデン街にある、とある一軒のバーが 7 月末で閉店するというのだ。
そこはおそらくゴールデン街にある店の中では一番広く、真っ赤に塗られた壁が強烈な印象を放っていて、私はその空間がなんだかとても気になっていて同時にすごく気に入っていた。 私にとって魅力的なその真っ赤な「ハコ」が誰か他人の物になる前にどうしても手に入れたい!そのことをその店に一緒に行ったことのある友人に話すと、なんと彼女もまったく同じ、その店の事がずっと気になっていたというのだ。二人は思った。借りちゃおうか?


借りると決意するまで一週間かかり、その間二人の話はその話で持ちきりだった。借りたら一体何をやろう? クラブ?  CAFE ? イベントスペース? だって仕事を辞め、それ一本で生活していくわけだし、やるからには成功させないと。とにかく色々と話をした。
まずはお金。
お金は誰からも借りずに二人の貯金だけでやりたかったので当然予算は限られる。となるとそこにはカウンターやキッチンがついているし、この辺はバーなどの飲み屋がひしめき合っているのでその設備をそのまま利用できる「バー」が現実的に思えた。でも周りと同じじゃ面白くないので他ではできない事を考えよう。
うちにはあって他にはないもの。。。。
それは広さだった。 せっかく広いのだから、靴を脱いで上がるソファーのあるラウンジバーがいいのでは?(ちなみに二人とも飲食経験はなし。。。。)その間何回も下見をし、そして契約書を交わしたのは 7 月も終わり八月がはじまろうとしていた。


内装のイメージは「ハコ」を見たときからほとんど決まっていた。真っ赤な壁にろうそくとお香が似合う、エキゾチックで怪しい空間。。。ただイメージ通りに作るのにはお金がかかり過ぎるので予算内で収まるように、自分たちの手でやることにした。
まずは壁。もとからある赤い壁は所々塗り残しやムラが気になっていたので全て塗りなおし、キッチンも使いにくかったので改装。
幸い父が内装屋だったことや、知人の親戚のおじさんが大工さんというかなり恵まれた環境のお陰で力仕事関係は協力してもらい、なんとか9月のオープンに間に合うことができた。
もちろん時間もお金もない私たちに 完璧な内装は無理だったけれど、
オープンできた日のことは忘れないし二人ともすごい達成感があったを覚えている。
オープンまでに時間と金銭面で出来なかった部分はたくさんあったけど、それはお店が順調になったら内装貯金をして徐々に手を加えていけばいいじゃん!そう考えることにした。

お陰さまでオープンしてからクリシュナの内装は随分と手直しすることができた。
昔は入って左側は全てソファー席で、天井からは布がたくさん下がり、シーリングファンも DJ ブースも勿論ない。
気になることといえば、内装ではないが電気のこと。
もともとお店として作られたわけではない物件だったので電力は30アンペアしかなくって(しかも30アンペア以上はあげられない)電子レンジを使ったら店のブレーカーが落ちて店内真っ暗なんてことも。。。冷や冷やしながら電子レンジを使う日々!
電気のせいではこんなこともあった。
オープンしてすぐに冬がやってきたが、その時店に有ったエアコンは小さくて店内はまるで外のように寒く、夏は外よりも暑くお客さん達は汗をかきかきお酒を飲んでいた。 それでも皆優しく見守ってくれて一年たったころにはブレーカーも落ちなくなり、エアコンも少し大きくなった。とりあえず、大きな心配事がなくなったので最近はメニューとか看板とかクッションとか。。。。いままで出来なかった小さい事を細々とリニューアルしている。去年から日曜日も営業するようになり、大きな改装は出来なくなってしまったので最近は唯一お店が休みになる年始だけ大きな改装をする。三年連続、年始には必ず大きい改装をしている。
1年目は店の床をジュータンからタイルへ変えて、天井も布を取って塗りなおした。
2 年目はトイレの床を変えた。
来年は何をやろう?やりたいことは本当にたくさんある。内装ができるということはその年、お店の改装貯金ができたということを意味しているのだ。
そして年始の改装は私達にとってちょっとした楽しみになっている。。。


お店をやる時、はじめに決めなければいけないことがある。
そうお店の名前だ。店名がきまらなきゃ何もはじまらない。よく「クリシュナ」ってどんな意味ですか?ときかれる。クリシュナはインドの神様で、青い顔をした美男子の神様で笛を吹いている姿がよく絵になっている神様である。
名前の候補は色々あったが、とにかく真っ赤な壁にあわせてインドとか中近東とかなんかそれ関係の名前にしたかったのだ。
像の顔をした神様の「ガネーシャ」がゴロもよく、商売繁盛の神様なので第一候補だったけれど、店の近くに「ガネーシャリンガ」という店があって却下。
あとは「ハーレム」とか「ラクシュミー」とかとにかくたくさんの名前を考えたけど、どれも既に同じ名前の店があったり、呼びにくかったりとかで却下。
結局呼びやすい「クリシュナ」にしたのだ。なんでもそうだと思うんだが 、はじめて「はいクリシュナです」 って電話で言った時、妙に気恥ずかしかったなぁ・・・・

  クリシュナ神(天竺奇譚より)


なんだかんだとオープンして今年2004年9月で4年目に突入。ここ最近、昔から来てくれているお客さんや友達によく言われる言葉。
             「今だから言うけど。。。。。」

オープンしたはじめの頃、だだっ広い店内にお客さんが一人だけとか、自分が行ったらまだ誰もいなかったりとかそんな日も多く、みんなそれを知っていて内心「大丈夫なの?」 と思い随分心配してくれていたらしい。無理もない。
かといって本人達には言えないし。。。でも当の本人はというとそれとは裏腹に 絶対大丈夫という理由もない自信に満ちあふれていた。「いやぁ 今だから言うけどさ、こんな場所でいきなり店をやるって聞いたときは大丈夫かなぁとおもったよ。絶対すぐ閉店するってね。でもよかったね、お客さんもスタッフも増えて」
そう、もしあのとき店がつぶれていたらこの言葉は聞けなかっただろう。心配なくらい細くて今にも折れそうな幹が沢山のお客さんや色々なスタッフに支えられ、だんだんと太くて丈夫な大きな木になっていくのを最近感じる。 「今だから言うけど・・・・」この言葉が聞けるのが最近妙に嬉しい。


クリシュナは教子と志帆二人で作った店である。だからオーナーが二人いる。
「二人って何の知り合いなの?」私と教子ちゃんはもう知り合って14年になる古い友達。
教子ちゃんが一つ上で、私が一つ下。別に中学も高校も一緒じゃなかったけど 中学の時に知り合ってから何故かよく遊ぶようになった。
高校卒業して教子ちゃんが一足先に短大へ行き、私が専門学校2年生になる年に教子ちゃんが同じ専門学校へ入学してきた。ただ科が全く違ったのでほとんど顔を合わせることもなかったのだが。。。
その専門学校を卒業して私は化粧品会社へ就職し、教子ちゃんは念願のアパレル会社へ就職が決まってからまたちょくちょく遊ぶようになった。彼女とは知り合ってから随分と長いし、とにかく気を使わないですんだので別に半年振りとか一年ぶりとか間があいても昔と変わらず話ができた。うちの妹と三人で暮らしたこともあり、なんだか友達というかある意味家族みたいな感じ。そこがポイント。単なる仲のいい友達だったら一緒にお店はできなかっただろう。

あとは性格でいうと彼女が典型的なA型で私が典型的なO型。細かいのと大雑把。一見合わなそうな感じがするがプライベートでも仕事でもそうでもないのだ。
一度お客さんに言われた事がある。「志帆は周りを見ずにガンガンすすむ。教子はそれを冷静になって押さえる。仕事ってがむしゃらにガンガン進むだけもダメだし、冷静になって何もできないのもダメ。だから二人一緒だとバランスが取れてるよね」と。

なるほど。。。。オープンしてすぐの頃はとにかく色んなことが大変でそんな事気にも止めれなかったけど、最近はずいぶん冷静になってお互いを見ることができるようになった。確かにそう思うことは多い。!

 

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